シューゲイザー、ネオアコ系POP、80年代洋楽を中心としたCDレビュー
New Order のサイン会に行って来ました
NO
サイン後のジャケット(画像クリックにて拡大)。一番上、「Best wishes」と書かれているところがStephen(イイ人だ!)、「N」の字にかかるように書かれているのがPhil、「o」の上半分にかかってPhilのサインと繋がったような感じに見えるのがBernard、「o」の丸の中にかかっているのがPeterのサイン。

stage
ステージの概略図です。

■「FUJI ROCK FESTIVAL '05」に出演するために来日中のNew Orderが、HMV渋谷イベント・スペースにてサイン会を行いました。以下はその模様です。

■ステージ後方のスクリーンに「Krafty」と「Jetstream」のPVが交互に流れる中、係員の前説が始まったわけですが、突然、Peterがバックステージとステージを繋ぐドアを開けて我々観客に向けてデジカメをパチリ。すぐに引っ込んでしまいましたが、それだけで我々はもう大騒ぎです。

■開始予定時刻の19時を10分ほど過ぎて前説が終わり、我々の興奮に満ちたどよめきと万雷の拍手の中、ついにPeter、Phil、Bernard、Stephenの順にメンバーがステージに現れ席に着きます。感動!とても現実とは思えません。メンバーはそれぞれにカジュアルな格好で、ニコニコと嬉しそうです。

■Bernardの、「皆さんに会えて嬉しい。明日のステージで待っています」といったコメントと、メンバーによる自己紹介(一言ずつ名前を言うだけでしたが・・・。Stephenが何か面白いことを言ったようなのですが、マイクが上手く入っておらず聞き取れなくて残念でした。隣のBernardに、「マイク入ってないじゃん」みたいなことを突っ込まれてましたが(笑))があり、いよいよサイン会に突入。

■嬉しさのあまりキャーキャー叫んでPeterに抱きつく女性もいたりして、Peterもご満悦の様子です。僕も全員と簡単に言葉を交わしながらサインをもらい、握手をしてもらいました。最後にPeterに「何だか夢を見ているみたいです(I feel like I'm dreaming)」と思わず言ったところ、「わはは、早く目を覚ました方がいいよ」なんてことを笑いながら返されてしまいました。

■皆とても気さくなイイ人でしたが、前から何となく抱いていたイメージどおり、生真面目なStephen、ナイーブで繊細なBernard、まだ加入したばかりで大人しいPhil、とことん陽気なPeter、といった印象でした。

■100人以上の参加者のサインに疲れた顔も全く見せず、特にPeterなどは、使っていたマジック(ZEBRA油性マッキー太/細)とペットボトルの水(Crystal Geizer)を観客に投げ入れて、最後まで陽気にステージを去っていきました。

■以上、ご報告でした。
lost in blue / Flat7 【2005年8月3日発売予定】
lost in blue

1. pieces (tamaru yamada : vocal)
2. one day, one sight (tamaru yamada : vocal)
3. lost in blue
4. smile " 2005 mix " (miki berenyi : vocal)
5. orion
6. much water flows under the bridge (tamaru yamada : vocal)
7. bourgbarre
8. smile " robin guthrie remix " (miki berenyi : vocal)

mitsuo tate : all instruments / robin guthrie : guitar and drums (M-8)

■後期コクトー・ツインズのサポートメンバーとして参加していた日本人ギタリスト、タテ・ミツオのソロ・プロジェクト Flat7 によるデビュー作「lost in blue」が、来る8月3日にいよいよリリースされます。

■CDJournal.comのNewsはこちら ⇒ 2005/07/19掲載 コクトー・ツインズと縁深いタテ・ミツオのソロ作、発売に 【続報付】

■コクトー・ツインズのロビン・ガスリーや元Lushのミキ嬢も参加する本作。公式サイトで早速試聴しましたが、まさしく彼の参加したコクトー・ツインズの「Four-Calendar Cafe (1993)」「Milk & Kisses (1996)」そのままの音がしており、当時彼がサウンド面でいかに大きな貢献をしていたかを物語っています。とにかく一日も早く手に入れたいという思いでいっぱいです。

■全曲試聴可能な公式サイトはこちら。意外にも一曲目は日本語でした。試聴はサイト内「music」メニューより。 ⇒ flat-7.com

■タテ・ミツオ氏(舘 美津男。公式サイトではタテ・ミツヲと表記されています)は、もともと渋谷の楽器店の店員でしたが(おそらくイシバシかイケベでしょう)、コクトー・ツインズ来日の折に彼らの接客を担当したことから機材面のアドバイスを継続的に行うようになり、その後89年に単身ロンドンのプライヴェート・スタジオを訪問、アルバム「Heaven or Las Vegas (1990)」より正式メンバーとしてクレジットされるようになった、という経歴の持ち主。イアン・マッカロクやロディ・フレイムのプロダクションにも関わっているとのことです。

■本作でも3曲で歌声を披露している謎の(?)ボーカリスト「山田タマル」の公式サイトはこちら。デビュー・ミニ・アルバムをタテ氏が全面プロデュースしています。 ⇒ 山田タマル website

■なお残念ながら、当初予定されていたマイ・ブラッディ・ヴァレンタインのケヴィン・シールズの参加は、諸々の事情により幻となったとのこと。ただ、2作目では参加が予定されているようで、今後の動向にも目が離せません。

■ロビン・ガスリー氏もブログを!ただし7/12の記事を最後に、「ちょっと休む宣言」をしておられます ⇒ robin guthrie tells...
Little Pop Rock / Sister Vanilla (2005)
Little Pop Rock
Little Pop Rock / Sister Vanilla 【2曲試聴可@p-vine cd & book shop】


洋楽界の若貴(?)ことジーザス&メリー・チェインのウィリアム&ジム・リード兄弟。シューゲイザー・シーンの、否、UKロック・シーンの歴史において最重要バンドの一つでありながら、兄弟喧嘩を繰り返し、ついには99年に解散してしまった彼らだが・・・。あれから6年、兄弟が再び手を組み、実の妹・リンダをメイン・ヴォーカルに据えて製作したのが本作。シスター・ヴァニラというのは、色白の妹に兄たちが付けた名前だという。なお、リンダの言によれば、いまや父親となった二人の兄はお互いうまく付き合っているとのこと。めでたしめでたし。

初期ジザメリを思わせるウォール・オブ・ノイズ&メランコリックなギター・サウンド。そこにキュートなリンダのヴォーカルが加わることにより、これぞ「サイコ・キャンディー」と言いたくなるような、甘く切ない音世界が展開されている。

シスター・ヴァニラとしてリンダの歌声が初めて世に出たのは、ジザメリのラスト・アルバム『Munki』(1998)の中の一曲『Moe Tucker』(M-5)。

Munki
Munki / The Jesus and Mary Chain (1998) 【試聴可@HMV】


また、その3年後の2001年にも、スティーブン・パステル(パステルズ)が主催するレーベル『ジオグラフィック・レーベル』のコンピ『YOU DON'T NEED DARKNESS TO DO WHAT YOU THINK IS RIGHT』に、本作にも収録の『Pastel Blue』を提供している(M-8)。

YOU DON'T NEED DARKNESS TO DO WHAT YOU THINK IS RIGHT
YOU DON'T NEED DARKNESS TO DO WHAT YOU THINK IS RIGHT / V.A. (2001) 【試聴可@Yahoo!UK】

マイブラ Kevin Shieldsも一曲参加!

そのスティーブン・パステルとのデュエット曲『the two of us』や、「Honey's Dead」「Psycho Candy」といった過去のアルバム名が歌われる『K to Be Lost』、リンダの声が入らない導入部などまんまジザメリそのものの『Jamcoalas』など、聴きどころ満載の本作 『Little Pop Rock』。もちろん本作も素晴らしいが、ジザメリとしての復活も密かに期待せずにはいられない。

バンドのオフィシャル・サイトはこちら ⇒ sister vanilla - little pop rock
初めて聴いた時に、泣いた曲
azzaroさんのお題を受けまして「初めて聴いた時に、泣いた曲」を。とはいえ、男子は簡単に泣いてはイカンということで、ただ「泣ける曲」ということにしておいてください(同じか・・・笑)。

1. Cico Buff / Cocteau Twins
Blue Bell Knoll
Blue Bell Knoll 【試聴可@HMV】

名盤「Blue Bell Knoll」の6曲目。間奏のギターのメロディーが上昇するカーブを描き、その頂点に達したあたりでエリザベスの歌声が重なるとき、いつも決まって魂が揺さぶられます。

2. Goin' Ahead / Pat Metheny
80/81
80/81 【試聴可@Amazon】

ここにジャズを入れるのをお許しください。2枚組アルバム「80/81」のDISK2、ラストを飾る曲。アコースティックギターの優しい旋律が、さまざまな思い出を蘇らせます。

3. Fade Away / Todd Rundgren
Hermit Of Mink Hollow
Hermit Of Mink Hollow 【試聴可@Tower.JP】

トッド・ラングレンは大好きなミュージシャンの一人。名盤「Hermit Of Mink Hollow」のラスト曲です。「1億年ののちに この惑星が消え失せても 君と僕はここにいて 世界が消えて行くのをみつめているだろう」。こんな歌詞に僕はホント弱いです。

4. IN THE FLIGHT / フィッシュマンズ
Aloha Polydor
Aloha Polydor
享年33才で永眠した佐藤伸治。彼の音楽を聴くたびに、どこかで自らの早すぎる死を予感していたかのような、奇妙に冷めたまなざしを感じて胸が一杯になります。

5. Oh Patti (Don't Feel Sorry For Loverboy) / Scritti Politti
Provision
Provision【試聴可@Amazon】

アルバム「Provision」の6曲目。グリーンの歌声は総じて切ないですが、それに加え曲自体の美しさとキラキラした木漏れ日のようなバック・トラック、さらにダメ押しで間奏のマイルス・デイヴィスのミュート・トランペットと来ればもう泣くしかないな、という感じです。

まだまだありそうですが、今日はこの辺で。古い曲ばかりになってしまったのは、僕にとって「懐かしさ」がとても大切な感情であり、いつもどこかで過去を振り返りながら生きているからでしょうか・・・。

さて、休日終わりということで、これも切なくて泣ける↓の曲を聴きながら。アルバム「Idlewild」の7曲目です。「私はあまりにも過去を大事にしすぎる だけど私は幸福だし・・・」。そういえばこの曲にもそんな歌詞がありました。

6. Goodbye Sunday / Everything But The Girl
Idlewild
Idlewild 【試聴可@Tower.JP】
本日買ったCD
当ページをよくご訪問いただいている方々にお奨め頂いたものもありますので、ちょっと書いてみました。すべて7/16(SAT)渋谷HMVにて。ご報告兼、感謝をこめて・・・。

1. On my way back home-スペシャル・エディション- / OCEANLANE
On my way back home
azzaroさんイチ押しということで!DVD付き初回生産限定盤。

2. aMOTION / A Perfect Circle
aMOTION
samiraさんにJames Iha関連で教えていただいたDVD+CD!Ihaのリミックス作品含め興味深い一枚です。

3. Someone Else's Party / The Durutti Column
Someone Else's Party
zumaさんの記事を出がけに読んで、何となく棚をチェックしたところ見つけたもの。DuruttiのCD化されているアルバムはほぼ集めました。

4. Another Day On Earth / Brian Eno
Another Day On Earth
これは嬉しい。8年ぶりのオリジナル・アルバムにして28年ぶりの「歌もの」アルバム。

5. The Living Room Tour / Carole King
The Rising
昨年から始まったツアーのライブ音源。好きなんですよね〜 Carole King 。

6. A Thousand Days / Mitchell Froom
<画像無し>
ミッチェル・フレームによるピアノ・ソロ小品集。美しく静かな音。

7. Red Curb / Rei Harakami
Red Curb
当ブログでも紹介済みのレイ・ハラカミの「Lust」。その前作。悪かろうはずがない、と。

8. In Full View / Ray Barbee
Amazon未着。試聴機で聴いて、温かいギターの音色に一聴惚れ。ギターインストバンド?

9. Bright Yellow Flowers on a Dark Double Bed / The Zephyrs
<画像無し>
モグワイのレーベルメイトにして弟分的な存在とのこと。試聴機で聴いて良かったので。

10. The Canity Project / The Zephyrs
The Canity Project
ベアネイキッド・レディースのスティーヴン・ペイジと、ライラック・タイムのスティーヴン・ダフィによる、シンプルなギターポップ。これも試聴機で聴いて良かったので。

11. 【注文中】 Double Happiness / Deux Filles
Double Happiness
これは今日&HMVではありませんが、まいさまさんに教えて頂いて注文中。もうすぐ届くと思います。

という感じです。積ん読ならぬ積ん聴にならないよう、少しずつレビューしていきたいと思います。
The Rising Tide / Sunny Day Real Estate (2000)
The Rising Tide
上記画像クリックにて一部音源の試聴可能。日本盤は入手可能。

現在発売中の「rockin'on」の巻頭特集は「2000-2005ベストディスク100!!」。その中の一枚として紹介されていたこのアルバムを、ふと懐かしくて聴き直した。2001年の発売当初、繰り返し聴いた一枚だ。

シアトルの3ピース・バンドの通算4枚目。一度は解散した彼らが再起を賭けたアルバムだったが、しかし、結局これが最後の作品となってしまった。エモ・コア/グランジの系譜を汲む本作。ジェレミー・エニックのエモーショナルなハイトーン・ヴォイスと、研ぎ澄まされたハード・エッジなギターサウンドがどこまでも胸に深く突き刺さる。キリスト教に救いを求めたというジェレミーが魂の糸で紡ぎ出す、祈りにも似た荘厳で清らかな旋律。その一粒一粒の音から放射されるイノセンスの煌きは、あれから4年経った今も全く色褪せていなかった。

<追加情報>
zumaさんより情報いただきました。いつもありがとうございます!

The Fire Theft
The Fire Theft / The Fire Theft (2003)


Sunny Day Real Estate 解散後、ジェレミー・エニックは、Drのウィリアムと共にThe Fire Theftを結成し、2003年にバンド名と同名のアルバムを一枚発表している。
Slowdive その後
■95年に解散したSlowdive。メンバーのその後の活動を追ってみよう。

Pygmalion
意外と知られていないラストアルバム「Pygmalion」(1995)
シューゲイズ・サウンドは鳴りをひそめ、ミニマルで冷んやりとしたアンビエント・サウンドを展開。

■中心メンバーであったNeil Halstead(ニール・ハルステッド/vo, g)とRachel Goswell(レイチェル・ゴスウェル/vo, g)は、フォーキー・ギターポップ・バンド、Mojave 3(モハーヴィ・スリー)を結成。アコースティックで静謐な音像こそSlowdiveとは趣を異にするが、そのピュアでイノセントな精神性は何ら変わることなくこのバンドにも引き継がれている。4AD(!)より、現在までに4枚のアルバムと数枚のEP、シングルをリリースしている。各種コンピレーションにも参加。

Ask Me Tomorrow
1stアルバム「Ask Me Tomorrow」(1995)


Out of Tune
2ndアルバム「Out of Tune」(1998)


Excuses for Travellers
3rdアルバム「Excuses for Travellers」(2000)


Spoon and Rafter
4thアルバム「Spoon and Rafter」(2003)


★音源が試聴可能なモハーヴィ・スリーの公式サイトはこちら ⇒ mojave3online.com

★上記サイトには貴重なライブ映像も!さらに前述「Pygmalion」中の一曲「crazy for you」を使ったスポーツドリンクのCM映像や、フィルム(?詳細不明) 「I'm the elephant, u are the mouse」の、Slowdiveによるサウンドトラックも聴けます。ただし、無料の会員登録が必要です。ニックネームとメールアドレスを登録すると、最終確認用のリンクを指定したメールが届きます。

★4ADのアーティスト・ページはこちら ⇒ 4ad - artists - Mojave 3

■ニール・ハルステッドはバンド活動と平行して、2002年にソロアルバムとシングルを1枚ずつリリース。Mojave 3と同様、敬愛するというニック・ドレイクを思わせる音世界。

Sleeping on Roads
アルバム「Sleeping on Roads」(2002)


★試聴は4ADのアーティスト・ページから ⇒ 4ad - artists - Neil Halstead

■レイチェル・ゴスウェルは、2004年6月にソロEPとアルバムを発表。カントリーやフォーク、ブルースなどの要素を織り交ぜたフォーキー・サウンド。透明感のある歌声はあの頃のままだ。

Waves Are Universal
アルバム「Waves Are Universal」(2004)


★音源が試聴可能なレイチェル・ゴスウェルの公式サイトはこちら ⇒ Official Website for Rachel Goswell

★4ADのアーティスト・ページ ⇒ 4ad - artists - Rachel Goswell

■そしてもっともSlowdiveらしいシューゲイズ・サウンドを引き継いだのが、ギターのクリスチャン・セイヴィル。新バンドMonster Movieを立ち上げ、2000年1月にファーストEPを発表。轟音ギターによるドリーミーな音世界を展開している。2枚のアルバムと数枚のEP、シングルをリリース。

last night something happened
1stアルバム「last night something happened」(2002)


To the Moon
2ndアルバム「To the Moon」(2004)

ちょっと音の感じが泥臭く変化しています。

■音源が試聴可能なMonster Movieの公式サイトはこちら ⇒ Monster Movie

■他のメンバー、Nick Chaplin(ニック・チャップリン/Bass)、Simon Scott(サイモン・スコット/Dr)に関しては調査しきれませんでした。何かご存知の方はぜひお教えください。

■今後も彼らの動向については随時チェックしていきたいと思います。

☆オマケ1☆ ☆オマケ2☆ ← かなりレア&貴重かと思います
Waiting for the Sirens' Call / New Order - New Order サイン会のお知らせ
Sugarcoated

以下、取り急ぎお知らせです。HMV渋谷6Fイベント・スペースにて、なんとNew Orderのサイン会が行われます。日時は2005/7/30(土)19:00開始。同店にて販売されているNew Orderの新譜および指定旧譜数点(全て国内盤)に、サイン会イベントへの参加チケット引き換え券が封入されています。当日は、購入したCDにメンバーがサインをするという事です。数に限りがあると思いますので、興味を持たれた方はお急ぎください。僕もたまたま知って入手したのですが・・・ということで、取り急ぎお知らせまで。
Sugarcoated / Luminous Orange (1998)
Sugarcoated

日本のシューゲイザー・シーンについては不勉強ながら詳しくないのですが、唯一、インディー・シーンでカリスマ的な人気を誇る Luminous Orange のこのアルバムはとても好きで、今だに繰り返し聴く一枚です。轟音ノイズ・ギターに、Lushを思わせるキュートな女性ボーカル。全体的には4AD系の音と言えるでしょうか。今でこそ日本にも洋楽と見まがうようなバンドが沢山出てきていますが、当時はこれほど洋楽そのものの音を出すバンドは珍しく、英語の発音を含めたそのクオリティの高さには大きな驚きを感じたものです。バラエティ豊かな佳品揃い、まさに捨て曲無しの本作。なんとRideの名曲「Chelsea Girl」をカヴァーしており、その新鮮な解釈も、シューゲイズ・ミュージックへの深い造詣と愛情を感じさせる素晴らしいもの。バンドのプロフィールその他は、下記、内容充実のオフィシャル・サイトへ。本アルバムの試聴も可能ですので、興味を持たれた方はぜひチェックしてみてください。

■オフィシャル・サイトはこちら ⇒ Luminous Orange Website
■試聴可能なディスコグラフィーはこちら ⇒ LUMINOUS ORANGE DISCOGRAPHY

↑僕自身久々に訪れ、以降の音源や最新アルバムを試聴しましたが、変わることのない素晴らしさでどれも欲しくなってしまいました!
Maximum / New Order (2005)
maximum

うーん、何なのでしょうこれは・・・。販売元のカタログにもなぜか載っておらず、しかしAmazonでは購入可能という不思議なシロモノ。サブタイトルが「THE UNAUTHORISED(非公式の/無許可の) BIOGRAPHY OF NEW ORDER」、しかもケースの裏面には小さく、しかしキッパリと「これはアーティストにもレコード会社にもマネジメントにも許可を得ていません」と書かれています(いいのか・・・)。ニュー・オーダー風のインストをバックに、女性のナレーションによるニューオーダー概史全12章が全体の95%、残りの5%がところどころ取って付けたように挿入されるメンバーのコメント、という内容。出処不明のコメントは音質もかなり悪く聴き取りづらいですが、一方ナレーションは、英語教本付属のCDみたいに美しいクイーンズ・イングリッシュ、かつ素晴らしい音質。ニューオーダーの歴史を楽しみながら英語が学べて、そのうえジャケ写と同じ写真のピクチャーCD+ジャケ写と同じ写真の紙ケース+ジャケ写と同じ表紙の8ページのブックレット+ジャケ写と同じ写真の折りたたみミニ・ポスターまでついて(・・・使い回し、とも言う)、税込みなんと1,315円ポッキリ!まあアリっちゃアリ、無しっちゃ無し、レアっちゃレア?の一枚です。

販売元は(一応)コチラ ⇒ http://www.chromedreams.co.uk/
KOMEIT / KOMEIT (2001)
「夏の暑さを和らげる一枚」シリーズ、その2。Komeit 特集。

KOMEIT

試聴(オリジナルEP)はこちらから ⇒ indigo レーベル

リズム・マシンというよりはリズム・ボックスと言った方がふさわしいチープなリズムに、やはりチープなシンセ音。その何とも言えない宅録感。フレット・ノイズ丸聞こえなアコースティックギターのミニマルなアルペジオ。腹筋なんか一ミリも動かしていないだろう呟くようなヴォーカル。ヘロヘロなハモリ。しかしこれが実に涼しくていいんです。ドゥルッティ・コラムやサム・プレコップにも通じるものがありますが、それらともまた違ったレモン・シャーベットの味わい。静寂の中の音楽−。komeit (コメイト。実際には"e"の上にはウムラウトが付いてます)はベルリンのクリス・フロー(g, vo)、ジュリア・クリマン(key, vo)による男女ユニット。初期の2枚のEPにボーナストラックを加えた、全18曲。オススメです。

Falling Into Place
「 Falling Into Place 」(2002) こちらもCOOLです。試聴はこちらから ⇒ indigo レーベル

Falling Into Komeit
「 Falling Into Komeit 」(2004) 上記 Falling Into Place を丸ごとRemix! 。全曲試聴可能

Blue Skied An Clear
エレクトロニカ系のアーティストたちによる2枚組のトリビュートアルバム「Blue Skied An Clear: A Morr Music Compilation / Various Artists」(2004)でも「When The Sun Hits」「Same, Same」の2曲をカヴァーしています。

KOMEIT
最近の映像。こういう音楽を作る人にふさわしく、穏やかでいい雰囲気です。
1991 / SMASHING ORANGE (2005)
1991

HMVのサイトにて全曲試聴可能 ⇒ HMV.co.jp - Smashing Orange - 1991

アメリカは Rob と Sara による Montejo 兄妹による90年代シューゲイザーバンド、SMASHING ORANGE。オルタナやグランジが台頭し始めた本国よりも、むしろイギリスでより多くの成功を収めたといいます。本作はそのタイトル通り、(彼らのキャリアの始まりでもあり活動の最盛期でもあった)1991年にリリースされた2枚のシングルと2枚のEPをコンパイルしたもの。男女ツイン・ボーカル、浮遊感あふれるメロディーラインとコード感、フィードバック・ノイズを含む音像の作り込み、スネアやタムのフィル、といった細部に到るまで、マイブラからの影響をかなり色濃く反映しています。よりガレージっぽくパンクっぽく、荒々しさを加味しながらも、シューゲイズ・サウンドの基本をきっちり押さえた、まさに「マスト」の一枚。1991年以降は、1992年と1994年にそれぞれ1枚ずつのアルバムをリリースしています。

■その後の活動についてはこちらから ⇒ Rob Montejo 公式サイト
■近年はペインティングにも力を入れているようです。 ⇒ Rob Montejo Web Web Gallery
zumaさんへ
Amazonリンクでジャケ写だけを表示する方法ですが、コメントに直接書くと実際にリンクが作成されてしまうので、テキストファイルで書きました。以下をクリックしてみてください。手順が表示されましたでしょうか・・・?

Amazonリンクでジャケ写だけを表示する方法.txt

※上記テキスト内の、「タイトルのところ」とか「ジャケ写の」とか書いてあるのは、zumaさんのこちらの記事⇒『Amazonのリンク』内、Amazonリンク部分のタイトルやジャケ写のことを表しています。補足まで・・・。
SNOWBUG / THE HIGH LLAMAS (1999)
「夏の暑さを和らげる一枚」シリーズ、その1。

SNOWBUG

ハイ・ラマズって語感から、何となくもったりした泥臭い音を漠然と想像してたんですが、全然違うんですね。これは相当気持ちいいです。ミックスの絶妙な空気感。もはや死語になりつつある「1/f ゆらぎ」なんて言葉をふと思い出してしまいました。ライナーを読むと、デジタル機器をほとんど使っていないとのこと、納得です。すし詰めの通勤電車の中、ヘッドフォンから最初の曲が流れた瞬間に冷んやりとした風を感じたのは、頭の上のエアコンが突然動き出したせいだけではないでしょう。ほぼ全曲に使われているマリンバやヴァイブ、クールなオルガンやチェンバロ系の音など、そのコード感と共に何ともバカラックしていて、何とも懐かしく和めます。控えめなヴォーカルも涼しげ。ジョン・マッケンタイアやジム・オルークもエンジニアリングで参加していて、そのサウンド・クオリティもお墨付き、の一枚です。(この記事の音源は下記含めジャケ写クリックにてすべて可能です。)

Retrospective Rarities And Instrumentals
ベスト盤もあり。「Retrospective Rarities And Instrumentals」(2003)

Beet, Maize & Corn
最新作「Beet, Maize & Corn」(2003)も素晴らしい。

(なお、この記事は、azzaroさんの記事⇒「たまにはしっとりと。」にインスパイアされて書かれたものであることをお断りしておきます。azzaroさん、勝手ながらネタをお借りいたしました。以上、事後報告にて、すみませんです・・・。)