シューゲイザー、ネオアコ系POP、80年代洋楽を中心としたCDレビュー
SHOEBOX FULL OF SECRETS / ANDY PAWLAK (1989)
SHOEBOX FULL OF SECRETS

いやはや驚いた。「一人プリファブ・スプラウト」とも言われたアンディー・ポーラックのこのアルバム、本当にそっくりで・・・。そのソングライティングから声質、微妙な歌い回しに至るまで、P.スプラウトのパディ・マクアールンに酷似しているのだ。スプラウトのレア音源集だと言って紹介すれば、中には信じてしまう人もいるのではないだろうか?確かにP.スプラウトの、バンドサウンドとしての「ゆらぎ」比べれば、ポーラックの方はいかにもスタジオ然とした、かっちりとしたサウンドになっているという違いはあるのだが・・・。ことオリジナリティとなると手厳しい本国イギリスのプレスには、さぞや叩かれたに違いない。そのせいかどうか、彼はこの一枚のアルバムと、それ以前にリリースされた二枚のシングルを残して音楽界から姿を消したと聞く。

しかしながら、本作の内容自体は大変に素晴らしい。全編を通してロマンティシズムの香り高い、まばゆいばかりに純度の高いピュア・ポップが、キラキラと結晶化されている。P.スプラウトのファンだけでなく、ディーコン・ブルーやダニー・ウィルソンなど、80年中期から90年初頭にかけてのUKポップ・シーンに魅了された音楽ファンならば、きっとこのアルバムの持つ肌触りを愛おしく感じるに違いない。

(残念ながら試聴できるサイトが見つかりません。でも特に「ラングレー・パークからの招待状」前後のスプラウトファンなら絶対に気に入ってくれるはず!です。)
Bebop Moptop / Danny Wilson
大好きなダニー・ウィルソンについて、忘れないうちに書いておきたいと思います。

89年の本作を発表後、惜しまれつつも解散したダニー・ウィルソン。ゲイリー・クラーク、キット・クラークの兄弟にゲッド・グライムスを加えたスコットランドのグループ。バンド名はフランク・シナトラの主演映画のタイトルに由来する。スティーリー・ダンからの影響が色濃い凝ったコード進行とヴォーカル・スタイル+AOR感覚に溢れたカラフルなサウンドで、一度聴いたら忘れられないキャッチーな名曲揃い。当時ピーター・バラカン氏も絶賛していたことを思い出す。

Bebop Moptop
Bebop Moptop


ファースト・アルバム「Meet Danny Wilson」も名盤の誉れ高い一枚。なかでも3曲目「Mary's Prayer」は全英3位、全米でも23位を記録した知る人ぞ知る不朽の名曲だ。この曲を嫌いだという人に僕はまだ出会ったことがない。こちらは試聴可能。

Meet Danny Wilson
Meet Danny Wilson


ベスト盤も出ています。

KLAUS NOMI
Best of


2002年の5月、吉祥寺のSTAR PINE'S CAFEで、ゲイリー・クラーク+ブー・ヒュワディーン(ザ・バイブル)+リッキー・ロス(ディーコン・ブルー)という夢のようなメンバーによるジョイント・アコースティック・ライブが行われました。僕も観に行きましたが、小さなカフェにしつらえた、まさに手の届くほどの至近距離のステージに三人が現れ、あまつさえ一緒に演奏を始めた時には「これは現実か?」と自問したものです。
THE COLLECTION / KLAUS NOMI
現在ドキュメンタリー映画「ノミ・ソング」が公開中の、クラウス・ノミのベスト盤。azzaroさんのブログ「unreleased」の記事を読んで即!購入を決めた一枚です。まずはすでにそちらの方に、ノミの魅力を必要十分、かつコンパクトに俯瞰した秀逸な記事がありますのでぜひご覧ください ⇒ azzaroさんの「unreleased」

KLAUS NOMI

これは感動的でした!エイズによって、39歳という若さで神に召されるまでに彼が残したわずか2枚のアルバムからのセレクションに加え、死後に発見された音源(シューマン作「くるみの木」)まで、彼の魅力を余すところなく網羅した本作。バロック期の作曲家ヘンリー・バーセルミの作品を扱った本格的なオペラ曲から、彼が少年時代に魅了されたというエルヴィス、そして60年代のブリティッシュ・ポップのカヴァーを含むニュー・ウェイブ色全開の作品まで、その魅力は実に多彩です。彼のカウンター・テナーは、まさに天上の歌声。西ベルリンの音楽学校で声楽とクラッシック・オペラを学び、ベルリンの歌劇団のメンバーにもなったというキャリアにしっかりと裏打ちされた正式なものです。「くるみの木」など、その余りの美しさにちょっと泣きそうになりました。一方、映画の公式サイトやトレイラーにも使われている「Total Eclipse」をはじめとするニュー・ウェイブ作品も、懐かしさを超えて今聴くと実に新鮮です。しかし、それらすべての作品に共通するものは、ゲイとして生きることの孤独と哀しさ、そして彼の短すぎた生涯を予感させる儚さです。そして、それらが織り成す深い陰影が、作品をいっそう印象的なものにしているのかも知れません。
Lust / Rei Harakami
Lust

レイ・ハラカミ氏4年ぶりのアルバム「Lust」が実に素晴らしい!!強いて紐付けるとするならば、アンビエント・テクノ、音響派、エレクトロニカ、そういったジャンルが思い浮かびますが、そんな括りなど何だかつまらなく思えてくるような、それは美しいドリーム・ポップ作品です。

全編を通して使われる甘やかなエレピの音色と、幾重にもクロスするまろやかなディレイ音。一曲の中でも目まぐるしく変化し、時に重なりあっては複雑なポリ・リズムを奏でるリズム・トラック。寄せては返す波の音、星の瞬き、風にたゆたう雲の流れ、木々のざわめき・・・そんな自然の息づかいさえ感じさせるような、デジタルなのに温かい、カラフルな魅力の音世界です。

細野さんの「終りの季節」 ( 細野晴臣1stソロ・アルバム「HOSONO HOUSE」に収録 ) をカヴァーしたのも必然とさえ思えてきます。素朴なボーカルも楽曲にマッチしていてとてもいい。これからの季節にもぴったりの、いや、季節を問わず日々の暮らしに彩りとうるおいを与えてくれそうな、超強力にお奨めの一枚です。

音楽とその人柄とのギャップも楽しい公式ブログはこちら ⇒ レーハラカミの『ふれあい押し問答』
Blue Monday / Pastel Vespa 他
今日はNew Orderのカバーを3点ご紹介させていただきたいと思います。

1. Bizarre Love Triangle / Frente!

Frente!

フレンテ!は、オーストラリアはメルボルンの4ピース・フォーク・ポップバンド。セカンド・アルバムからは「!」がとれて「Frente」となったようです。とはいえ、実は僕このアルバムを持っていません。1994年にBeechwood Musicレーベルから発売された「indie top 20」というコンピで知りました。アコースティックギター+ロリータ系女性Voによる、シンプルな「Bizarre love triangle」。メロディー本来の美しさが浮き彫りになった逸品です。上のジャケ写クリックにて、Amazonで試聴可能。

2. Bizarre Love Triangle / Devine & Statton

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Young Marble Giants → Weekend → Devine & Statton、そして元Weekendのメンバーとのユニット Alison Statton & Spike が直近の在籍バンドということになりましょうか。いまや「伝説の」と称されるアリソン・スタットンのクールで温かい歌声と、やはりアコースティック・ギターのみのバックトラック。こちらの方がよりフォーキーで、いわば「Bizarre love triangle」弾き語りバージョン。アルバム「The Prince of Wales」の3曲目に収録されており、僕の大好きなクレプスキュール・レーベルからの、1989年リリース作です。こちらの方が年代的には先になりますが、偶然にしろ1.がアイディアを拝借したにしろ、この曲には何かそういったシンプルなアレンジでやってみたいと思わせるものがあるのでしょう。「名曲、アレンジを選ばず」。残念ながらこちらは試聴できるところが見つからず・・・でも何か手を考えてみたいと思います。

3. Blue Monday / Pastel Vespa

Takin’the Back Roads

こちらはなんと「Blue Monday」をボサノヴァ調でカヴァーした珍品。日本盤が今月発売されたばかりのアルバム「Takin’the Back Roads」の3曲目に収録。これは面白い!イントロには Joy Divisionの「Love Will Tear Us Apart」のフレーズが(ニヤリ)、ヴァースの部分では前述の「Bizarre Love Triangle」のフレーズが(再びニヤリ)、共にソフトなブラス・セクションによって配され、そこにアンニュイな女性ヴォーカルが乗る、といった按配・・・お洒落です。この曲にこういう解釈があるとは!新鮮な驚きを感じました。

Pastel Vespa は Fiona Thorn の別名プロジェクト。ブラジリアンとイタリアンのハーフである彼女は、オーストラリアのメルボルン大学(これまたメルボルン・・・)とパリのソルボンヌ大学でフランス語を学び、スペインはマドリッドのシエスタレーベルから音源がリリースされており、全体的にはソフトなブラジリアン〜ラテン色に彩られている本作には、さらに日本語による「スキヤキ」のボッサ・カバーまで収められており、と、何とも国際色豊かな、ああ、何を書いているのか分からなくなってきました・・・。主語と述語の繋がりさえ混迷する、頭がクラクラする不思議な、でも音はとても気持ちの良い一枚です。
燃え殻 | Red light Blue light Yellow light / 馬の骨
azzaroさんよりMusical Batonを渡していただきました!次にバトンを渡す人がまだいないので、それは今後に、ということにさせていただいて・・・。面白いので回答だけ考えてみました。それでは早速以下。

■Total volume of music files on my computer (コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量)

10.29GB = iPod の使用済み容量。

■Song playing right now (今聞いている曲)

燃え殻 | Red light Blue light Yellow light / 馬の骨

堀込高樹、泰行両氏による兄弟ユニット「キリンジ」は日本のバンドの中で最も好きなバンドだ。弟・泰行氏のソロ・プロジェクト「馬の骨」の1stシングルがいよいよ本日発売。早速聴きこんでいます。名曲「Drifter」を思わせるシンプルなバラードの「燃え殻」、ソウル風味のバック・トラックが気持ち良い「Red light〜」。共にメロウ&スウィートなキリンジ節が、相も変わらず素晴らしい。しばらくこればかり聴くことになりそうだ。

馬の骨

■The last CD I bought (最後に買ったCD)

「燃え殻/Red light Blue light Yellow light」馬の骨
「Everything Is」Nine Black Alps
「Lust」Rei Harakami
「bye-bye blackbird」kevyn lettau

すべて渋谷HMVにて購入(2005/06/21)

■Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me (よく聞く、または特別な思い入れのある5曲)

1. We Let the Stars Go / Prefab Sprout

Jordan:The Comeback

この世に存在するあらゆる曲の中でも最も好きな曲の一つ。この世に存在するあらゆるアルバムの中で最も好きなアルバムの一つである「Jordan: The Comeback」の中の一曲。メロディー、歌詞、歌、演奏、ミックス・・・すべてが美しい。この曲のPVがまた素晴らしく、セピア色の映像は何度見ても切ない。もし僕が死んだら、このアルバムとビデオクリップ集「A Best Of Prefab Sprout: A Life Of Surprises - The Video Collection」とを合わせて棺に納めてください。

2. Alison / Slowdive

Souvlaki

Slowdiveはシューゲイザーの中で最も好きなバンドの一つだ。中でも2ndアルバム「Souvlaki」の冒頭を飾るこの曲は、彼らの作品の中でも最も好きな曲。依存性が高く、さしずめ聴くドラッグだ。それにしても、Slowdiveは数多のシューゲイザーの中でも、どこか他のバンドには無い特別な光を放っているに違いない。それは、エレクトロニカ系のアーティストたちによる2枚組のトリビュートアルバム「Blue Skied An Clear: A Morr Music Compilation / Various Artists」まで作られていることからも窺い知ることができる。

3. Evangeline / Cocteau Twins

Cocteau Twins。解散して10年近くを経た今でも、僕の中でその輝きは失われていない。理屈ではなく、僕の細胞が彼らの音楽を求めるのだ。本作は彼らの後期のアルバム「Four-Calendar Cafe」からのシングル。天上の美曲を3曲収めた奇跡の一枚。

4. SNOW / Trash Can Sinatras 他

この曲が妙に好きで、カバー・バージョンを集めています。ランディ・ニューマンのペンによる珠玉の冬のバラード。一番のお気に入りはここに挙げたトラッシュ・キャン・シナトラズのバージョンですが、他には、ニルソン、ハーパス・ビザール、クロディーヌ・ロンジェ、最近ではスペース・ケリーによるドイツ語バージョン「Schnee」がコレクションとして加わりました。他にもこの曲のカバーをご存知の方はぜひご一報ください。

5. each and every one / Everything But the Girl

Jordan:The Comeback

Everything But the Girlは、マリン・ガールズ、ベン・ワットとトレイシー・ソーンそれぞれのソロ、最新作まで含めどれも全て好きですが、中でもよく聴くのはこのファースト・アルバムであり、TOPを飾るこの曲である。こんな音楽を作れる人を、僕は他に知らない。

■Five people to whom I'm passing the baton (バトンを渡す5人)

これから見つけたいと思います。
Frequently Asked Questions / Tram
日曜の朝。柔らかい陽射しと小鳥たちの声で目覚める。いつもより少しだけ寝坊をしたようだ。カーテンを開け放ち、木の実の入ったシリアルに冷たいミルクをたっぷりかけて食べる。淹れたてのコーヒーを飲みながら、ゆっくりと朝刊に目を通す。部屋をきれいに片付けた後は、シャツにアイロンをかけよう。今日一日の計画や、明日からの仕事の段取りを考えながら。そんな時のBGMには、ゆったりとした音楽がいい。そう、たとえばこのトラムの音楽のように。ロンドンの Paul Anderson (vo, g, b, key) と Nick Avery (dr, perc) がプライベート・スタジオで紡ぎ出したこのアルバムには、激しい曲は一曲も入っていない。静かに、ただ静かに語りかけてくる音楽。ロンドンの霧を思わせる、くぐもったギターの音色がいい。ささやくように歌う繊細なヴォーカルがいい。心がゆっくりとほぐれて行く。シャツの最後の一枚にアイロンをかけ終わるのと同時に、CDもストップ。外は悪くない天気だ。駅前の小さなイタリアン・レストランに、美味しいパスタでも食べに出かけよう。

Frequently Asked Questions
この人たちもきっと靴を見つめながら演奏しているに違いない。

Heavy Black Frame
1st 「Heavy Black Frame」も素晴らしいです。
Amusement Parks On Fire / Amusement Parks On Fire
静と動の、光と影の複雑なコントラスト。それが本作の魅力の一つだ。ストリングスやピアノをフィーチュアした静謐な楽曲と、相当量の歪み系エフェクトで甘く甘くコーティングされたノイジーな楽曲とがほぼ交互に、あるいは一部クロスフェードして現れる。「歪みとノイズが極限を超えるとその量に比例して甘さを増す」という、一見アンビバレンツな「シューゲイザーの法則」の一つを見事に体現した好盤。ヴォーカルの声質や歌唱法、メロディーの美しさなど、初期ライドの切なさ=刹那さにも通じるところがあり、脳内のドーパミンを激しく放出させる一枚。これは本当に素晴らしい!なお、このアルバムは、当サイトからもリンクさせていただいているzumaさんよりご紹介頂きました。zumaさん、ありがとうございました。

オフィシャルサイトはこちら ⇒ Amusement Parks On Fire オフィシャルサイト

Amusement Parks On Fire
Verses Of Comfort, Assurance And Salvation / Au Revoir Simone
バンド名こそフランス風だが、ニューヨークの女の子3人組、オ・ルヴォワール・シモーヌのデビュー・ミニアルバム。音もどこかフランス風だ。ふわふわしたエンジェリックなボーカルと、ハンドメイド感たっぷりの宅録風バックトラックが何ともキュート。ソフト・ロックの香りもほんのり。先日紹介した pipas にも通じる音で、僕は本当にこういう音に弱いのだ。それでいいのだ。

オフィシャルサイトはこちら ⇒ Au Revoir Simone オフィシャルサイト

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Let It Come Down / James Iha
ジェイムス・イハは、2000年に惜しくも解散したスマッシング・パンプキンズのギタリストとして、オルタナ色の強いギター・プレイで知られた人である。しかしこのソロ・アルバムでは一転、まるで別人かと思わせるようなフォーキーでアコースティックなサウンドを披露し、97年の発売当初は昔からのファンを驚かせたものだ。しかしそれ以来、僕はこのアルバムをまさに肌身はなさずといった感じで大切に聴きつづけている。エヴァー・グリーンという言葉は、まさにこのような音楽の為にあるのではないだろうか。顔立ちからも想像できるとおり、彼は日本人の両親を持つれっきとした日本人だ。しかしアメリカで生まれ育ち、日本語もほとんど話せないというイハの音楽には、いかなる形の「日本」も見出せない。そこにあるのは、彼が敬愛するニール・ヤングやザ・バンドなどに影響を受けたという古き良きアメリカの音だ。アコースティック・ギター、ピアノ、オルガン、そして限りなく生音に近いエレクトリック・ギター(バンドでのディストーションで派手に装飾されたギターなど想像もできない)などで構成されたバック・トラックは、イハの無垢な歌声をいっそう際立たせる。太陽をたっぷりと含んだ干草の匂いのするような、のどかな懐かしさに心なごむ一枚。

UMBRELLAS IN THE SUN - A CREPUSCULE / FACTORY BENELUX DVD 1979-1987 / Various Artists
クレプスキュール、そしてファクトリーといえば80年代を代表するインディー・レーベルですが、その貴重な関連映像をアーカイヴしたDVDがこれ。お目当ては何といっても、New Order 初期の名曲「Everything's Gone Green」の初ライブ映像(1981年5月@ブリュッセル)。青白い照明の中でうつむきがちに淡々と演奏するメンバー。みんな若い!暗い!カッチョ良い!そして薄暗い公園でひとりギターを爪弾きながら名曲「Marie Louise Gardens」を歌うThe Durutti Column。動くヴィニ・ライリーに感動・・・。ANTENAの「The Boy From Ipanema」プロモは今見るとかなりビミョー、などなど全22曲、これは楽しめます。どれも映像こそチープですが、80年代の、あのどこか神経症的な明るさと不安とが入り混じった独特の空気感が封じ込まれていて、その懐かしさにただただ感涙、の一枚です。

全曲目リストはレーベル・サイトで ⇒ UMBRELLAS IN THE SUN @ LTM レーベル


ALL NATURAL LEMON & LIME FLAVORS / ALL NATURAL LEMON & LIME FLAVORS
数あるマイブラ・フォロアーの中でも、マイブラ度数?がかなり高いのがこのANL&LF。1996年の発売当初、わずか1,000枚しかリリースされなかったこのファーストアルバムには、マイブラへのリスペクトが恥じることなく素直に表現されていて清々しい。しなやかなノイズ。ニュージャージー出身のこのバンドの活動の軌跡は、セカンドアルバム「TURNING INTO SMALL」、および7インチや未発表曲をコンパイルした「STRAIGHT BLUE LINE」からも窺い知ることができる。どれも「マイブラやろうぜ!」って感じの初期衝動に満ちていて、僕は大好きです。

All Natural Lemon & Lime Flavors
All Natural Lemon & Lime Flavors



Turning into Small


Straight Blue Line
Straight Blue Line
Archipel / Orwell
オーウェルはTahiti80とも交流があるフランスの5人組。音楽的にも重なるものがあるが、こちらのほうがよりフレンチ色が強いように思われる。ノスタルジックな美しいメロディーにエレクトロニカのエッセンスを軽く振りかけ、柔らかなボーカルとツボを抑えた心地よいバック・トラックを静かに注いだ、色鮮やかなフレンチ・カクテル。つい何杯でもお代わりをしたくなる一枚です。

In Solarium / Pia Fraus
pia fraus が素晴らしい!北欧エストニアのマイブラ(MY BLOODY VALENTINE)直系のギターバンド。本作は各方面で高い評価を得た1stアルバム。切なく揺れるメロディーを紡ぐ男女ボーカルの透明な美しさ。深いエコーとノイズ・ギターが織り成す桃源郷。聴くほどに僕の意識は溶解し、柔らかな光に包まれながら漆黒の宇宙へと拡散する。

オフィシャル・サイトはこちら ⇒ pia fraus オフィシャル・サイト

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なお「Sailing on a Grapefruit lake」は彼らの未発表曲、リミックス音源を収録した3,000枚限定生産!の日本独自企画盤。前述1stのトップを飾る名曲「400&57」の、Gutherによるリミックスも。

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HMVではまだ入手できるようです(6/11時点)
Dark Treasures: A Gothic Tribute to the Cocteau Twins / Various Artists
1996年の「Milk and Kisses」を最後に解散してしまった Cocteau Twins(コクトー・ツインズ)は、今も僕が最も敬愛するバンドのひとつだ。だから僕はCDショップに行くと、いまだに彼らのコーナーに足を止め、ニュー・アルバム(ありえない・・・)もしくはレア・アイテムが奇跡のように届けられていないかを確認せずにはいられない。そう、確かあれは3年ほど前のこと、僕はタワー・レコードで見慣れぬジャケットを目にした。これが何と驚いたことにコクトー・ツインズのトリビュート・アルバムである。しかも発売元はCLEOPATRAという馴染みの無いアメリカのレーベル。ジャケも何だか胡散臭い。そのうえ曲目表の「ICEBLINC LUCK」の B が全部抜けてるし・・・(おいおい)。内容の方も、15組の聞き慣れないバンドによる、失礼ながら決して上手いとは言えないカヴァー、そしてヴォーカリストが皆エリザベス・フレイザーになろうとしてなり切れていない悲哀がある。その熱意はおおいに認めるものの、やはり本家・コクトーツインズの偉大さと、そもそも彼らをカヴァーすること自体が無謀な試みなのだと分かる、ある意味貴重な一枚。

本家コクトー・ツインズのオフィシャルサイトはこちら ⇒ cocteaw twinsオフィシャルサイト
おお、ロビン・ガスリーもブログを! ⇒ robin guthrie tells...

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↑今ならまだ手に入る!
Manual / Azure Vista
エレクトロニカ+シューゲイザー=新感覚のシューゲイザー、ということで、「ニューゲイザー」とも呼ばれているようだ。店のポップには「Slowdiveを敬愛する…」なんて書いてあって、音にもそれがストレートにあらわれている。同じく「Slowdiveを敬愛する」僕としては見逃すわけにはいかない。ジャケットのイメージどおり、蜃気楼の向こうに浮かび上がるサイケデリックな風景、そんな印象の音です。

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Bem-Vinda Vontade / Mice Parade
ディラン・グループのドラマー=アダム・ピアーズのソロ・ユニット、マイス・パレード。その通算5作目のアルバムが「ベンヴィンダ・ヴォンターヂ」。タイトルはポルトガル語で「ようこそ、気楽に」といった意味。エレクトロニカ、シューゲーイザー、フラメンコ・ギター、ガムラン、ムーム(クリスティーンがゲストボーカルで参加)、クラムボン(原田郁子がゲストボーカルで参加)、などなど、多彩なキーワードがちりばめられた本作は、万華鏡をのぞくようにカラフルでドリーミー。ホット&クール。

All The Plans Resting / readymade
ヴァンクーヴァ−の5人組バンドreadymadeの3rdアルバム「All The Plans Resting」。ディレイやリヴァーブなどの残響系エフェクトを多用した、透明感のあるバック・トラック、伸びやかなフィードバックギター、ニール・ハルステッドを思わせる繊細なヴォーカル、メランコリックなメロディーラインなど、どこを取ってもSlowdive直結、と言って良さそうなシューゲイザー・サウンド。ライドっぽい曲もあって、うーん、これは実にまったく僕の好みに120%マッチしているなあ。素晴らしいです。

オフィシャルサイトはこちら ⇒ readymade オフィシャルサイト

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主要ネットCDショップではHMVでしか扱っていないようです(6/9現在)
Chunnel Autumnal / pipas
イギリスの男女ユニット。ヤング・マーブル・ジャイアンツを思わせるチープなネオアコ系宅録サウンドに、鼻歌みたいな脱力系なごみボーカル。メロディーも爽やかでいい。セイント・エティエンヌやステレオラブ、コメイトなどお好きな方にもオススメです。

オフィシャルサイトはこちら ⇒ pipas オフィシャルサイト

ENGINEERS / ENGINEERS
UKロックシーンのニューカマー、ENGINEERSのデビューアルバム「ENGINEERS」。評論家筋にはシューゲイザーとしてカテゴライズされる彼らだが、メンバー本人たちにはそういう意識は希薄らしい。確かにその浮遊感溢れる音像からは、彼らがフェイヴァリットとして挙げるスピリチュアライズドの影響が色濃く感じられる。全編を通してBPM=70前後のゆったりとしたドローンな楽曲が並ぶ本作。波のように寄せては返すネオ・サイケデリック・サウンドは、あなたを優しく夢の境地へといざなうだろう。

オフィシャルサイトはこちら ⇒ ENGINEERS オフィシャル・サイト

シューゲイザーとは何か
シューゲイザー=Shoe を Gaze する人、直訳すると「靴を凝視する人」という意味になりますが、80年代から90年代にかけて、ジーザス・アンド・メリーチェインやマイ・ブラッディ・ヴァレンタイン、さらには彼らのフォロワーである数々の轟音ギター系UKバンドが、ひたすら床(靴)の方を向いて、時には沢山のエフェクターを足で操作しながらギターをかき鳴らす姿から、そういった呼ばれ方をされるようになったということです。このブログのタイトル「靴を見つめるヒトビト」も、それに由来するものです。

シューゲイザーを他と区別する明確な定義はありませんが、轟音ギター&ノイズによる音の壁、フィードバック・ギター、空間系・残響系エフェクトを多用したサウンド、淡々とつぶやくようなボーカルスタイルなど、いくつかのそういった要素が複合的に絡み合った音楽形態を指しているようです。「マイブラ・チルドレン」(マイ・ブラッディ・ヴァレンタインの子供たち)あるいは「マイブラ・フォロワー」などの呼び方とほぼ同義的に使用されることもあり、その系譜はいくつかの進化を遂げながらも、脈々と今に続いているのです。

シューゲイザーの代表的アルバム
Loveless / MY BLOODY VALENTINE