シューゲイザー、ネオアコ系POP、80年代洋楽を中心としたCDレビュー
2006年最初に聴いた曲
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。さて(購入音源のご報告の続きは明日以降にして)、元旦ということで、今年一年の音楽生活をiPodで占ってみました。iPodの「shuffle songs」という機能で、今年一番最初にかかる曲は何だろう、という他愛の無いものですが・・・。結果、僕のiPodの中の全4,513曲のうち、Prefab Sproutの「Cars & Girls」が選ばれました。大好きなプリファブ・スプラウトの、それもお気に入りの曲、今年はきっと良い年になりそうです。パディは歌います「だって人生はいかした女の子を乗っけて車を流すのとはわけが違うんだから」。・・・2006年も真面目に精進したいと思います。

38caratcollection.gif

「Cars & Girls」が収録されたベスト「38 carat collection」。ジャケットの左に書かれているのはパディ・マクアールンの直筆サイン。今を去ること6年前の1999年12月8日、HMV渋谷店で行われた当アルバムの発売記念来日イヴェントにて、パディ本人に直接書いて貰ったものです。
The Old Grey Whistle Test Volume 2 (DVD)
The Old Grey Whistle Test Volume 2。15年続いたBBCの同名TVショーがDVD化。これは面白いです。一部キャプチャをご紹介。多くの言葉はいりませんね。


Prefab Sprout(1) / 若き日のパディ・マクアールン。


Prefab Sprout(2) / この4人のショットは二度と見ることは出来ない(涙)。


Prefab Sprout(3) / いつも美しいウェンディ・スミス。


Aztec Camera(1) / 誰?


Aztec Camera(2) / ロディ・フレイムでした。


Roddy Frame / 歳をとるとこうなります。インタビューに答える、の図。


Roxy Music(1) / 酔いしれて歌うブライアン・フェリー。


Roxy Music(2) / これは貴重。ロキシー時代のブライアン・イーノ。


Pet Shop Boys / ペット・ショップ・ボーイズにも新人時代がありました。


Thomas Dolby / かっちょイイ(笑)。一度見たら忘れない感じです。


The Pogues / ポーグスも!

その他全29組、154分に渡り貴重なライブ映像を収録!トラックリストはこちらでご確認ください ⇒ Amazon.co.jp:THE OLD GREY WHISTLE TEST VOLUME 2: DVD

テーマ:洋楽 - ジャンル:音楽

SHOEBOX FULL OF SECRETS / ANDY PAWLAK (1989)
SHOEBOX FULL OF SECRETS

いやはや驚いた。「一人プリファブ・スプラウト」とも言われたアンディー・ポーラックのこのアルバム、本当にそっくりで・・・。そのソングライティングから声質、微妙な歌い回しに至るまで、P.スプラウトのパディ・マクアールンに酷似しているのだ。スプラウトのレア音源集だと言って紹介すれば、中には信じてしまう人もいるのではないだろうか?確かにP.スプラウトの、バンドサウンドとしての「ゆらぎ」比べれば、ポーラックの方はいかにもスタジオ然とした、かっちりとしたサウンドになっているという違いはあるのだが・・・。ことオリジナリティとなると手厳しい本国イギリスのプレスには、さぞや叩かれたに違いない。そのせいかどうか、彼はこの一枚のアルバムと、それ以前にリリースされた二枚のシングルを残して音楽界から姿を消したと聞く。

しかしながら、本作の内容自体は大変に素晴らしい。全編を通してロマンティシズムの香り高い、まばゆいばかりに純度の高いピュア・ポップが、キラキラと結晶化されている。P.スプラウトのファンだけでなく、ディーコン・ブルーやダニー・ウィルソンなど、80年中期から90年初頭にかけてのUKポップ・シーンに魅了された音楽ファンならば、きっとこのアルバムの持つ肌触りを愛おしく感じるに違いない。

(残念ながら試聴できるサイトが見つかりません。でも特に「ラングレー・パークからの招待状」前後のスプラウトファンなら絶対に気に入ってくれるはず!です。)
Bebop Moptop / Danny Wilson
大好きなダニー・ウィルソンについて、忘れないうちに書いておきたいと思います。

89年の本作を発表後、惜しまれつつも解散したダニー・ウィルソン。ゲイリー・クラーク、キット・クラークの兄弟にゲッド・グライムスを加えたスコットランドのグループ。バンド名はフランク・シナトラの主演映画のタイトルに由来する。スティーリー・ダンからの影響が色濃い凝ったコード進行とヴォーカル・スタイル+AOR感覚に溢れたカラフルなサウンドで、一度聴いたら忘れられないキャッチーな名曲揃い。当時ピーター・バラカン氏も絶賛していたことを思い出す。

Bebop Moptop
Bebop Moptop


ファースト・アルバム「Meet Danny Wilson」も名盤の誉れ高い一枚。なかでも3曲目「Mary's Prayer」は全英3位、全米でも23位を記録した知る人ぞ知る不朽の名曲だ。この曲を嫌いだという人に僕はまだ出会ったことがない。こちらは試聴可能。

Meet Danny Wilson
Meet Danny Wilson


ベスト盤も出ています。

KLAUS NOMI
Best of


2002年の5月、吉祥寺のSTAR PINE'S CAFEで、ゲイリー・クラーク+ブー・ヒュワディーン(ザ・バイブル)+リッキー・ロス(ディーコン・ブルー)という夢のようなメンバーによるジョイント・アコースティック・ライブが行われました。僕も観に行きましたが、小さなカフェにしつらえた、まさに手の届くほどの至近距離のステージに三人が現れ、あまつさえ一緒に演奏を始めた時には「これは現実か?」と自問したものです。
THE COLLECTION / KLAUS NOMI
現在ドキュメンタリー映画「ノミ・ソング」が公開中の、クラウス・ノミのベスト盤。azzaroさんのブログ「unreleased」の記事を読んで即!購入を決めた一枚です。まずはすでにそちらの方に、ノミの魅力を必要十分、かつコンパクトに俯瞰した秀逸な記事がありますのでぜひご覧ください ⇒ azzaroさんの「unreleased」

KLAUS NOMI

これは感動的でした!エイズによって、39歳という若さで神に召されるまでに彼が残したわずか2枚のアルバムからのセレクションに加え、死後に発見された音源(シューマン作「くるみの木」)まで、彼の魅力を余すところなく網羅した本作。バロック期の作曲家ヘンリー・バーセルミの作品を扱った本格的なオペラ曲から、彼が少年時代に魅了されたというエルヴィス、そして60年代のブリティッシュ・ポップのカヴァーを含むニュー・ウェイブ色全開の作品まで、その魅力は実に多彩です。彼のカウンター・テナーは、まさに天上の歌声。西ベルリンの音楽学校で声楽とクラッシック・オペラを学び、ベルリンの歌劇団のメンバーにもなったというキャリアにしっかりと裏打ちされた正式なものです。「くるみの木」など、その余りの美しさにちょっと泣きそうになりました。一方、映画の公式サイトやトレイラーにも使われている「Total Eclipse」をはじめとするニュー・ウェイブ作品も、懐かしさを超えて今聴くと実に新鮮です。しかし、それらすべての作品に共通するものは、ゲイとして生きることの孤独と哀しさ、そして彼の短すぎた生涯を予感させる儚さです。そして、それらが織り成す深い陰影が、作品をいっそう印象的なものにしているのかも知れません。